全国多発性硬化症友の会総会&医療講演会
平成29年 6月10日(土)13:00~20:00
場 所:東京ベイ有明ワシントンホテル
13:00~14:00 総会
14:00~15:30 4名の医師による医療講演会
① 吉良潤一先生(九州大学)
演題「あなたはどのような多発性硬化症にかかったいますか?」
② 藤原一男先生(福島県立医科大学)
演題「MOG抗体陽性神経疾患のお話し」
③ 山村 隆先生(国立精神・神経医療研究センター)
演題「多発性硬化症の個別化医療と基礎研究」
④ 斎田孝彦先生(京都民医連中央病院)
演題「治療の現状と展望~新薬テクフィデラを中心に」
15:50~17:00 医療相談会
18:00~20:00 夕食交流会
20:00 終了
当日は4人の医師から医療講演がありました。
MSは白質のどこが傷害されるのか?髄鞘(ずいしょう)がたくさんあると白質化する。リンパ節の中のT細胞が悪さをするので、薬をT細胞に働きかけるようにする。大脳皮質に病巣があると重要化しやすい等、丁寧なお話がたくさんありました。
また、腸内細菌と免疫が関係しているので、腸の環境が乱れてくると病気が増えてくるというお話しもありました。
どの先生のお話しも聞き逃すまいとしっかり耳を傾けておりましたが、専門的な言葉もあり、なかなか難しかったところもありました。
またMSは人によって症状が違うので、個別的に対処していくことが良い、ようするに「人それぞれ」なので、対応が難しいとも言えます。
4人の専門医からお話が聞けるというのは貴重な時間でした。
医療講演会後には相談会がありました。患者はそれぞれの先生に日頃の悩みを相談していました。
先生が相談者の身になってそれぞれに対応を考えて答えてくれている様子を傍で聞くことができ、心熱き医師がまだまだ日本にいて下さるんだと嬉しくと同時に有難く思いました。
夕食交流会は、シンガーソングライターkeikoさんが歌ってくれました。keikoさんも多発性硬化症の患者さんなので、大いに盛り上がりました。
山村 隆 医師(国立精神・神経医療研究センター)
斎田 孝彦 先生(京都民医連中央病院)
シンガーソングライターkeikoさんと夕食交流会の様子